開発経緯
他社で販売している？APS-3カスタムバージョンを使用している方から、「高さがもう少しあるフロントサイトを作ってもらえないか」という問い合わせがありました。
「何で高くするの？」と疑問に思い確認したところ、初速アップの改造がしてあるため、ということでした。ブルズアイターゲットで六時照準にて黒丸の下を狙うと、黒丸の上に飛んで行ってしまうそうです。
初速が上がっているため、5[m]では通常のAPS-3とは違いあまり落下しないようです。なので、銃口を下げることができれば六時照準も可能になるということです。
説明
今回開発したのが「APS-3フロントサイト用高さ調整マウント約2[mm]アップ」という商品です。
このように通常のフロントサイト取り付け部にマウントを付け、その上にフロントサイトを取り付けるという構造です。
ここまで作るには何度も失敗し、試行錯誤を繰り返し、なかなかに苦労した一品です。
しっかり固定でき、かつ、如何に前方の飛び出し部分を少なくするか、このことを解決するのが非常に困難でした。
完成品も飛び出してはいますが、約3[mm]にまで抑えることができました。（初期は10[mm]くらいでした）
取り付け方法
初めに高さ調整マウントをAPS-3に取り付けます。止めネジで固定する方法は、通常のフロントサイトと同様です。
注意してほしいのは、どちらの穴にネジを入れるかです。穴の直径がそれぞれ違うので大丈夫だとは思いますが、無理やり入れることはできると思ので、やらないようにしてください。
APS-3に取り付ける際は、リアサイト側の少し大きい穴を使用してください。
続いて、フロントサイトをマウントに取り付けます。
高さ調整マウントの穴にはネジが切ってあるので、フロントサイトの上から樹脂ネジを差し込みネジを締めてください。
締めすぎるとネジが切れるか、樹脂ネジの頭が切れるので注意してください。
以上で取付完了です。簡単に、そして、しっかりと固定できると思います。
ここで使用している、樹脂ネジによる固定、これが突出部分を減らすことに成功したポイントです。
フロントサイトの穴よりも小さい径のネジを使用することで、マウントにしっかり固定できるようになりました。
また、樹脂（ポリカーボネート）製なのでアクリルで作られたマウントを壊しにくくなっています。
APS-1にも変換マウントを使えば取り付け可能です
APS-1でも同じような現象があるということを以前聞いたことがあります。しかも厄介なことにノーマルで発生したということでした。
実際に自分の目で見ていないので何とも言えませんが、症状が同じであればこのマウントが役立つことでしょう。
この高さ調整マウントはAPS-1用の「APS-1 グランドマスター Mk.Ⅱ にAPS-3のフロントサイト搭載マウント」を使えば使用することができます。
同梱品
仕様と注意
- 六時照準を可能にすることを保証することはできません
- APS-3のフロントサイトの高さを約2[mm]高くすることができます
- 変換マウント固定用のネジ付きです
- 製造の都合上、塗装にムラや筋が入っています
- 前後は固定ネジの都合上、少しずれます
- 多少がたつくことがあります
- 本体は3Dプリンタで高精度な造形を行っています
- 素材はアクリル製です
- 3Dプリンタでの製造なので積層跡が見えます
- 染色後、塗装を行っています。こすると色が取れることがあります
- 染色および塗装を行っているため、少し臭いが残っています
- 強い衝撃を与えると壊れることがあります
- 他社とは一切関係ありません（公認など一切ありません）