実機用のビルドとインストール方法

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 実機(スマホやタブレットなど)に作成したアプリをインストールしてみましょう。そのためにはビルド、実機へ転送、そして実機でのインストール作業が必要です。

 

ビルド

 インストールするパッケージを作成するために、ビルドを行います。
File -> Build for Android…
を選択してください。すると以下の画面が表示されます。

 

 

  • Application Name
    アプリケーションの名前です。
    Google Playの場合、この名前がインストール時に表示されます。
    今回は「HelloWorld」とします。
  • Version Code
    一意のコードです。実行ファイルの違いを表すための一意のコード。
    今回は「1」とします。
  • Version Name
    バージョンです。
    一般的に「1.0.2」とした場合、
    例の値 名前 説明
    1 メジャーバージョン 大幅な変更があった時などであまり変えません
    0 マイナーバージョン 機能追加などのような仕様変更
    2 リビジョン 小さな修正やバグの修正

    会社などにより考え方が違うことがあるため、上の内容は参考程度に考えてください
    今回は「1.0」とします。

  • Package
    各ストアで一意のアプリの名前です。
    今回はリリースしないので「test.HelloWorld」とします。
  • Project Path
    プロジェクトのパスです。
  • Target App Store
    どのストア用にビルドをするかの設定です。
    今回は「Google Play」とします。
  • Minimum SDK Version
    インストールすることができるOSの開始バージョンの設定です。
    今回は「Android 2.3.3」とします。
  • Keystore
    リリースするためにはアプリの保障するためにKey(開発者のサインのようなもの)というのが必要になります。そのKeyが保存されている場所のパスです。
    今回はデバッグ用に最初から存在しているのを使用するので、変更しないでください。
  • Ker Alias
    今回は標準のままの「androiddebugkey」とします。
  • Save to Folder
    ビルド成功時に作成される実行ファイルを保存するパスです。
    任意の場所を指定してください

以上の設定完了後、「Build」を押してください。Corona SDKの無料バージョンでは、ビルドはサーバで行うことになります。なのでビルドをする際はインターネットにつながっている状態でないといけません。通信量がそれなりにあると思うので気を付けてください。
 ビルド中はサーバとのやり取りがあるため、少し時間がかかります。無事ビルドが成功すると下記画面が表示されます。

 

 

 もし通信異常などの理由以外でビルドに失敗した場合、プロジェクトに問題があるということなので、メッセージに従い修正してください。

 

実機へ転送

 ビルドに成功すると「HelloWorld.apk」というファイルが作成されているはずです。このファイルをテストで動作させたい機器に転送しインストールします。
 転送する1番簡単な方法はUSBケーブルで接続し転送する方法だと思います。動作確認をするときだけなので、この方法で問題ないと思います。
 しかし、開発が進み何度も転送してテストをする場合、有線での作業は面倒だったりします。そこで私は無線通信で転送する方法を行っています。1つ目の方法は、開発PCとAndroid機器を同じネットワークにし、Androidにftpサーバのソフトを入れて転送しています。2つ目の方法はクラウドストレージを経由しての転送です。これは複数機器でテストをする場合、それぞれでダウンロードすればいいので便利です。
 転送方法は色々あり、人それぞれやりやすい方法があると思うので、色々と試して自分のやり方を見つけてください。

 iOSでは実機にインストールするためには、開発者登録を行い、色々な設定をしなくてはいけません。とりあえずエミュレータでテストを行い、ある程度完成したら設定や登録を行うのがいいと思います。エミュレータで動作させるには、ビルド時にその設定があるので変更して試してください。本サイトではWindowsでの開発をメインとしているため割愛します。

 

実機インストール

 転送したファイルはデバッグ用のデータなので、インストールするためにはAndroidの設定を変更しなくてはいけません。Androidのバージョンにより設定方法が違うかもしれませんので、その機種に合わせて設定を行ってください。

「設定 -> アプリケーション -> 提供元不明のアプリ」にチェックを入れて下さい。

この設定を行うと、提供元不明のアプリを入れることができるようになるので、知らないソフトを入れないように気を付けてください。
 それではインストールです。先ほど転送したファイルを、Android上で実行してください。するとインストール確認画面が出てくると思うので、インストールしてください。(インストールができない場合、どこかでファイルが壊れてしまっている可能性があります。ビルドからやり直してください)
 インストールが無事完了したら実行です。インストールした「HelloWorld」を実行してください。本サイトと同じように作成した場合、画面に「Hello World!!」と「ハローワールド!!」が表示されるはずです。

 いかがでしたか、他の開発環境と比べると簡単にプログラムを作成し、インストールすることができたと思います。今後はCorona SDKの使い方、アプリの設計から開発、テストまでの流れを行っていきたいと考えています。

       

<更新履歴>

更新日 Corona SDKのバージョン
新規作成 2015年4月16日 v2015.2576

 

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